世界の取得企業数

日本と世界のISO9001認証取得企業数は、下記の通りです。

      2017年       2020年


日本    45,526件    39,680件   ISO9001,14000以外は微増している。

世界  1,055,028件  1,299,837件   世界的には伸びている。

ISOマネジメントシステム規格の認証取得件数は、2020年のデータで日本では約8万件弱、世界では200万件強となっています。複数の規格や複数の事業所が取得している会社もありますから、日本では約4~5万社程度が認証を取得している企業と推測されます。

50人以上の事業所を対象としても取得率は2~3割程度にしかならず、ISOマネジメントシステム規格の普及はまだ途上段階とも言えるでしょう。

世界のISOの認証取得件数は、全ての規格で増加している。

特にまだ新しいISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)

ISO37001(贈収賄防止マネジメントシステム)が勢いを増している。

2020年の総取得件数は約235万件で取得件数が減少する傾向は見られません。上位は品質のISO9001と環境のISO14001、労働安全衛生のISO45001、情報セキュリティのISO27001ですが、特筆すべきは2018年から認証が始まったISO45001です。急速に認証取得件数が増え、数年後にはISO14001を抜いて2位にもなりそうな勢いです。労働安全衛生という全ての業種に関わりのある規格だからでしょう。

世界のなかで日本の認証取得件数は

ISOの主要4規格において中国が圧倒的な取得数でトップの座を占めています。日本を始め多くの国の企業が中国に進出し、企業としての信頼性を担保するためにISOの取得を奨励したことも認証取得企業数が増えた理由の一つです。人口比、企業数比からも妥当な数字と言えるでしょう。

日本はISO9001で4位、ISO14001とISO27001で2位、ISO45001では12位となっていて、国際的にも評価される位置付けと言えるでしょう。他は欧州各国が上位を占めていますが、大国アメリカの認証数が少ないのが目立ちます。アメリカファースト、アメリカ第一主義の考え方の影響でしょうか。軍需や航空宇宙などアメリカ主導の規格には厳しい規格があることもあって、ISOに対する評価、必要性があまりないのかもしれません。